いよいよ5月12日(木)から木彫板絵油彩/ 兎笑庭 鍋倉孝二郎氏とO-O Crafts 漆の塗師 太田勲氏、絵師 太田早百合氏とのコラボレーション『京左右往来展』が始まります。
今回はO-O Craftsの太田勲氏についてご紹介いたします。
初めて漆に出会ったのは、意外にも海外の美術館。『南蛮漆器』といわれているものです。
南蛮漆器とは、16世紀以降ポルトガル人らが日本に来たことをきっかけに、京都で発注し欧米に向けて輸出された漆器。縁取りは注文通り、直線や斜線、丸などを組み合わせた幾何学模様。花や木などは日本の四季の植物を自由に文様にした蒔絵。
時空を超えて日本文化を感じることができ、不思議な高揚感があったと太田氏は語ります。
そんな漆を木地に施すだけでなく、ガラスにも塗った作品をつくられています。木では見ることができない漆そのものの「色」「厚み」「質感」を透明な素材に塗って、漆の魅力を最大限に引きだされています。
日本文化をつくった漆、そして南蛮漆器に想いをつなげ、漆で日本の四季と文化を表現している作品をぜひ、ご覧ください。
<薫風の季節イベント開催>
2022年5月15日(日) 14時~
場所 熊野若王子神社(左右から程近い場所にあります)
◇ 橋本真友里氏のヴァイオリン演奏
◇ 京都産業大学 鈴木康久氏による「洛中洛外の水物語」
京洛「佐々木酒造」 原口智子氏との水談義と初夏の限定品「呑み切」試飲会
◇ 「雨の写真家・佐藤秀明氏」(予定)
※参加費無料
※スペース・お茶・お酒に限りがございますのでご了承ください