加藤　泰一Hirokazu Kato

中国宋代に命をかけてつくられたものがもつ、どこか突き抜けるような
冷徹さから生まれる美に魅力を感じ、その尖った美と真逆にある日本の
調和の美の両方を器に取り入れ、本歌の美を伝えたいという思いを胸に
作陶する加藤氏。

彼が手がける器は様々な釉薬を使用し、ユニークな作品をつくる一方で、
青瓷に重きを置き、端正な佇まいを表現します。

器がもつ空気感、つまり最後の詰めの詰めの部分によって生まれる美が
何なのかを問い続けながら、今の時代に合うものを作っていきたいと語り、
焼物の長い歴史の延長線上に自分がいることを大切にされています。