左右で前崎信也先生(京都女子大学)と共に2回目の茶時を愉しみました。
日本で急須を使いだしたのは、いつからでしょう?という質問が投げかけられました。あまりにも身近で当たり前に使ってきたためか考えもしなかったことです。
急須は江戸時代から日本で使われ始めました。なぜ、これまでの抹茶でなく、急須を使おうとしたのか。急須を使って淹れた煎茶を飲みながら、話も自由にでき、情報交換したり、新しいアイディアが生まれたり、掛け軸を通して無限の想像を膨らませたり。活気があるサロンを好むカッコいい人たちがいました。
あらためて身近なものの背景を見つめてみると、日本の姿が見えてきます。そして、そこにある心を知ると、日本の豊かな精神に感動することができる。これらの体験によって見える景色が変わり、さらに感性が磨かれていきます。
もともと自然も精神も豊かな国。一茶庵の佃梓央さんが淹れてくださる煎茶は、お話の内容によって味に変化をもたせ、感性を優しく刺激します。日本の奥深い心に触れられた幸せなひとときでした。