唇のあがる縁は淡い白。そこから下へ向かうほどに水色へとゆっくり
変化する青磁。
一見、シンプルなこの色は奥深く、光と影が生まれるとき、
太陽の光に照らされる地球を連想させます。
青磁の釉薬にはわずかな鉄が含まれ、調合や焼成条件によって
発色が大きく変化し、明るい色から緑に近い色までさまざまです。
中国では唐代に茶祖と称される陸羽が『茶経』の中で、
浅黄色に抽出した煎茶を越州窯の青磁茶碗に淹れると茶の色が
映える、としてこれを貴んだそうです。
通ならではの自由な愉しみ方を。。。
– Work Information –
Kazuhiko Hozumi 青瓷杯 φ7.8 x H2.6