左右の庭にでると聞こえてくる鶯の声、ブンブン音を響かせながら
飛んでいる蜂。
風が吹けば緑の葉っぱが揺れて、静かな時が流れています。
こうして身近に自然があることは、とても幸せなこと。
可愛らしい水差しのカタチをした竹の花入れに白い花を活けて、
ふとある方が仰っていたことを思い出しました。
「日本は雑草がどこでも生える豊かな土地」
確かにコンクリートの隙間やパイプの穴、”えっ、こんな所から!”と
思うような場所に草花が咲いている光景を目にします。
しかし、海外では土が劣化して何も育たない場所があるそうです。
土は、岩石が風化し動植物の死骸が腐植
↓
ミミズや微生物の働きがあって
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肥沃な土地が生まれる
↓
豊かな土壌の栄養分は、川から海へと運ばれ
↓
沿岸域に生息している私たちがいただく魚や貝、海藻などへ届きます。
そして山や森林は強い風や雨からその土を守るのです。
自然が1センチの肥沃な土を作るには、実に100年から数百年の歳月が
必要だといわれています。
でも、山を切り開くと土が吹き飛ばされたり、流れていってしまったり。
一瞬で失う数百年の重み。
自然と人の関係は、ぐるぐる循環していることを胸深くに刻むと
まずは「知ること」が大きな一歩になるのではないでしょうか。
森について、川について、海について。
そして家から流れ出た水は、どんな状態で、どこへ行くのか。。。
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水差し/ Nakano Chikukei