『京左右往来展』作家のご紹介

Activity in Japan日本での活動



5月12日(木)から『京左右往来展』が始まります。
木彫板絵油彩/ 兎笑庭 鍋倉孝二郎氏とO-O Crafts 漆の塗師 太田勲氏、絵師 太田早百合氏とのコラボレーション展です。
今回は、鍋倉孝二郎氏からいただいたご自身の人生についての履歴書と太田氏をご紹介いたします。
鍋倉氏がつくりだす作品は、どこかに置いてきた懐かしい記憶や感情を優しく引き出してくれるように感じます。

木彫板絵油彩 兎笑庭 鍋倉孝二郎氏
『二足の草鞋と泥縄人生』


少年の時代の夢は大工。戦死した父親が建てた遺言のような堆肥小屋が原点。石積みに漆喰、二階は黒塗りのナマコ壁。二階中央に破風があり両開き窓、何やら「田舎の小城の風情」に憧れた。
高校だけは行けと言われ、「木材工芸科」へ。卒業目前にして事故で隻脚に。地方新聞社の広告部「図案課」へ。Gデザイナーのはしりである。
上京後、デザイン会社で22 年。「社是は来る仕事は余さず受ける!」つまり、「出来ません…は厳禁で、束子からダイヤモンドまで、万屋のプロになれ!」「自分好みの心を捨てて、まず客の嗜好要望を探り掴め!」これが、①の草鞋。
②の草鞋は、務めを終えてから「絵を描く」…客は「自分自身」」である。①と②の草鞋は「別物と意識を分ける」と、思いがけぬ相乗効果が生まれる。
第③の草鞋は「大手出版社」からのお誘い。編集は一年生でも「万屋の暖簾」がここでも生きる。一つの草鞋にとことん徹すれば、( 理工系・医学などは別)そして、「人たらし」に徹すれば、何足でも草鞋は履ける。「手仕事の世界」に、境界はないのだろう。「執念」と「観察」する眼さえあれば…
宿屋のコンサルタントや映画監督まで、乞われれば何でも受ける「泥縄人生」である。プライドは要らないが、矜持だけは失いたくないと思いつつ。アーティストとは、人とともに楽しむ「幇間芸」の別名である。
( 鍋倉孝二郎)
作品について詳しくは、こちらをご覧ください。https://ameblo.jp/yugamitenpuku0515/



O-O Craftsの太田勲氏
初めて漆に出会ったのは、意外にも海外の美術館。『南蛮漆器』といわれているものです。
南蛮漆器とは、16世紀以降ポルトガル人らが日本に来たことをきっかけに、京都で発注し欧米に向けて輸出された漆器。縁取りは注文通り、直線や斜線、丸などを組み合わせた幾何学模様。花や木などは日本の四季の植物を自由に文様にした蒔絵。
時空を超えて日本文化を感じることができ、不思議な高揚感があったと太田氏は語ります。

そんな漆を木地に施すだけでなく、ガラスにも塗った作品をつくられています。木では見ることができない漆そのものの「色」「厚み」「質感」を透明な素材に塗って、漆の魅力を最大限に引きだされています。
日本文化をつくった漆、そして南蛮漆器に想いをつなげ、漆で日本の四季と文化を表現している作品をぜひ、ご覧ください。

若王子倶楽部 左右KOGEI GALLERY & SALON IN KYOTO
営業時間 10:00~17:00営業日 木・金・土曜日
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