今朝は寒さが一段と厳しく、庭の手水鉢に氷がはっていました。
春の陽気を飼っているメダカともども心待ちにしております。
さて、昨年12月に三重県の朝日町歴史博物館の学芸員の方が左右に来られ、
一幅のお軸の写真を見せていただきました。
琳派を思わせるしなやかで、風に微かに揺れているような萩と薄、
そして二羽の鶉。余白が美しいお軸。
土佐派絵師・栗田真秀(明治4~昭和17)という方が描いたそうです。
栗田真秀さんは三重県三重郡朝日町縄生に生まれ、幼少より絵に親しみ、
若くして注目を集めた絵師。
明治34年、31歳で左右の10メートルほど先のご近所へ移り住み、土佐派にて
学んだそうです。
晩年、ここに住んでいた田能村直入(幕末~明治)と関わりがあったお話を
聞くと、遠くのようでとても身近な存在に感じます。
山や自然、空を見て二人はどんな話を語っていたのでしょうか。
朝日町歴史博物館では、下記の日程で企画展が開催されます。
『近代を生きた土佐派絵師 栗田真秀』
令和3年1月16日(土) ~ 2月14日(日)
http://asahitown-museum.com/
左右の建物の写真を交えて田能村直入も紹介されますので、お近くに
行かれる際はぜひお立ち寄りください☆