『まるで生きているような器たち』



『まるで生きているような器たち』

手にふれると、さまざまな土の感触や凹凸に好奇心が刺激される。そんな作品をつくるのは、兵庫県在住の吉野弘純さん。
出会いは左右で開催しているティー・エレメント公募展。応募していただいた作品はどれも茶人をワクワクさせたり、日本だけでなく、海外のお客さままでも、笑顔にする作品でした。

世界のいろんな国を旅した経験をもつ吉野さんは、音響機器メーカーに勤め、ジャンルを越えた音源を聴くなかで、ピアノの音に魅せられ、ピアノ調律師になった異色の経歴を持つ陶芸家です。

緩やかに膨らむ、見る角度によって異なるライン、まるで器が生きていて歩きだしそうな愛らしさと温もり。手のひらにのせると自然と笑みがこぼれ、内側からゆっくり愛しさが芽生えてくるような不思議な感覚を呼び覚まします。

「曖昧な世界を大切にし、言葉にならないことを感じて、丁寧にカタチにする」と語る吉野さんの作品には、使う人が楽しい、気持ちがいいと感じる、遊び心と優しさがちりばめられています。
吉野さんの作品をご覧になって、ほっこり温かい気持ちを体験していただけると嬉しいです。

work by Hirozumi Yoshino
title 「kotoriss」
photo Izumi TK

若王子倶楽部 左右KOGEI GALLERY & SALON IN KYOTO
営業時間 11:00~17:00営業日 月・・金・土・日曜日
© SAYUU.
back-to-top