香りの伝来は、一本の流木が始まりといわれています。推古3年(595年)、淡路島に漂着した流木を火にくべたところ、芳香が立ち上り、やがてその流木が都へ運ばれ、推古女帝に献上されました。
当時、摂政の聖徳太子がそれを稀有の至宝「沈香」であると伝えたと日本書紀に記されています。しかし、実は香木や香はそれより前に中国から仏教とともに日本に伝わっていました。
時は流れ、「香り」は平安期の貴族たちによって生活文化のひとつとなりました。美意識の表現でもあった「香」。今回は、その文化やお道具・器物など、香りと関わるお茶の世界を語り合うサイコロ茶会です。
京都御所の南で300年以上の歴史をもつ香老舗・松栄堂の『薫習館』にて抹茶・煎茶の両方をリラックスしながらいただき、香りの奥深い物語をお愉しみください。
【ナビゲーター】
京都女子大学教授 前﨑信也氏
【お茶を淹れる人】
煎茶家・一茶庵宗家嫡承 佃梓央氏
茶人・会社員 中山福太朗氏
日 時 2022年12月18日(日) ➀ 13時~ ➁ 15時~
場 所 松栄堂 薫習館
京都市中京区烏丸通二条上ル東側
参加費 5,000円 ※予約制
<お申込み&お問合せ>
若王子倶楽部 左右
ご希望のお時間➀13時~か➁15時~をお選びきただき、
お名前と電話番号をお知らせください。
TEL 0757082086 Mail info@sayuu.jp
※お電話は月・木・金・土曜日11時~17時にお願いいたします。
<薫習館へのアクセス>
http://www.kunjyukan.jp/access/
地下鉄烏丸線 丸太町駅7番出口 徒歩3分
地下鉄烏丸線・東西線 烏丸御池駅1番出口 徒歩5分
前﨑 信也氏 (美術工芸研究家・京都女子大学准教授)
2000年龍谷大学文学部史学科卒業、ロンドン大学SOAS留学、博士号(中国美術史)取得。米国クラーク日本芸術研究所ピーター・ドラッカー・フェローシップ、中国留学等を経て09年ロンドン大学で博士号(日本美術史)取得。15年より現職。同年からグーグルと共同で「Made in Japn:日本の匠」プロジェクトに携わる。京都市立芸術大学芸術資源研究センター、立命館大学アート・リサーチセンター研究員などを兼務。
佃 梓央氏 (煎茶家・一茶庵宗家嫡承)
一茶庵宗家 佃一輝に師事。和泉市久保惣記念美術館「楽しい煎茶会」などで茶席を担当。泉屋博古館「文房具と煎茶」展の監修、グランフロント大阪ナレッジキャピタル超学校「『集まり』と『交わり』の文化論」をコーディネート。G20大阪サミット2019「配偶者プログラム」で茶事を務める。
中山 福太朗氏(茶人・会社員)
聖徳庵Jack Convery宗好氏に師事。裏千家茶道を学ぶ。自身の茶の活動として2009年「茶の湯集団 鴨ん会」を結成、13年に「陶々舎」立ち上げに参加。先人たちのこころや形、感覚を受け継ぎながら、今に接続する茶の湯のあり方を具現化する茶人である。