亭主と客の粋なコミュニケーションを育んだ日本の喫茶文化は、インタラクティブな
インスタレーションともいえます。
抹茶や煎茶だけでなく広く喫茶の道具づくりを通じて、工芸の「伝える」ことと「創る」ことの
意味を捉えなおしたいと京都で開催した第2回公募展は、去る10月11日に1次審査を終えました。
ご参加いただいた出品者の皆様ありがとうございました。
下記が1次審査を通過し2次審査に進んだ方々です。
(敬称略・順不同)
西本浩一(石川県) 吉野弘純(兵庫県) 三橋綾乃(東京都)
柴田恭久(京都府) 住田 薫(京都府) 甲斐幸太郎(大阪府)
林 優花(石川県) 田中英一(埼玉県) 太田 勲(滋賀県)
甲斐哲哉(大分県) 北村隆浩(神奈川県) 内木悠未(石川県)
足立喜子(岐阜県) 渡邉陽子(広島県) KEI(京都府)
筧 智景(石川県) 吉川典子(兵庫県) 入江佑子(京都府)
鈴木朋子(石川県) 入江孝典(京都府) 宮良 断(沖縄県)
市川知也(富山県) 北澤美紀(京都府) 山崎愛美(石川県)
市岡和憲(京都府) 新村真規人(京都府) 若宮隆志(石川県)
浅井慶一郎(京都府) 岩井美佐子(東京都) ひろすえたかこ(京都府)
技術や表現の独自性だけではなく、道具である作品を通じて何が伝わり、どのような会話が
うまれるのか。次代の喫茶文化の創造にもつながってほしいという開催の趣旨から、Zoomによる
1次審査では、全国各地からの応募者に、作品にこめた想いや考えを語っていただいた後、
使い手である3人の審査員から、よりよい作品にするためのアイデアが示されました。
従来からの喫茶道具を新たな目線で見つめなおすことは、どのような作品を生むのでしょうか。
ボーダレス化や分野の融合が進む工芸の潮流の中で、歴史に学び、社会の変化に触れながら、
新たな喫茶を提案する。審査員を含めた主催者一同は、そのプロセスを愉しむことを忘れずに、
日本の工芸と喫茶文化の応援団として関わらせていただく覚悟です。
2020年10月18日
ギャラリー左右
次代の喫茶文化をつくる会