星空ボウル
中村 真紀
中村 真紀
「学生時代に現代ガラスの展覧会をみて、ガラスの面白さを感じたんです。透けるものの面白さ、見る角度によって変化したり、研磨で見え方が変わったり。」
京都の美術大学で陶磁器を学んでいた中村氏は、大学4回生の夏休みに能登ガラス工房を訪れ、土に触れてモノづくりをする陶磁器とは異なり、手で直接触れることができず、道具でしか作ることができないガラスの魅力に惹かれたといいます。
卒業後は富山造形研究所で、ガラスの本場イタリアの伝統技法を礎に、自由な発想のエッセンスを器に表現することを学びます。
「日本人として、日本の生活や気候風土に合ったデザイン提案をしていきたい」「人の手でしか、つくることができないものをカタチにしていきたい」と語る中村氏は、まるで水のように流動的な形の、最も美しい一瞬をそっととらえ、ガラスに表現します。
四季を愛でる日本の暮らしに寄り添い、移り変わる光とともに肩の力を抜いて楽しめる作品は、日本だけでなく海外の方の心をさらに惹きつけ続けます。
Profile
1997年 | 京都市立芸術大学陶磁器専攻 卒業 |
1998年 | 国際ガラス展金沢 入選 |
1999年 | 富山ガラス造形研究所造形科 卒業 |
2002年 | 日本クラフト展 入選 |
2005年 | 朝日現代クラフト展 入選 |
2006年 | 高岡クラフト展 入選 |
2007年 | Maki Glass Studio設立 |
京都府美術工芸新鋭選抜展 |