截金飾筥
中埜 暢人・中埜 朗子
中埜 暢人・中埜 朗子
なめらかな木目と美しいフォルムの木地に施された截金は
仏教芸術とともに日本に伝わりました。金箔や銀箔、プラチナ箔を
数枚焼き合わせ、細く直線状に切ったものを、漆を接着剤に筆を
用いて貼り、文様を表現します。
京都・五条坂で唐木細工業を営む家に生まれた中埜暢人氏。
妻・朗子氏は東京に生まれ、結婚後截金を学んだといいます。
木と語り合うことで生まれる凛とした気を放つフォルム、
そして筆で描かれたものとは異なる表情の、ふわりと舞い降りて
きたかのような截金が穏やかに輝きます。
Profile
中埜 暢人 | 京都五条坂で生まれる |
1977年 | 武蔵野美術大学 卒業 |
1978年 | 石川県山中町立漆器研究所にて轆轤挽きを学ぶ |
1979年 | 家業の唐木木工芸を継ぐ |
中埜 朗子 | 東京で生まれる |
1980年 | 東京女子大学 卒業 |
1984年 | 松久宗教芸術院截金教室で截金を習得 |
1989年 | 日本伝統工芸展 入選 |
1993年 | 日本伝統工芸展諸工芸部会展 工芸会賞受賞 |
日本工芸会正会員認定 |