【特別賞】
明田 和加子 氏 香合「雲」
W7.5 x D5.2 x H5
雲をイメージした香合
<佃 梓央 氏(一茶庵宗家嫡承・煎茶家)のコメント>
「雲をイメージした香合」も、ぜひ古典と出会っていただきたい。
「停雲」という漢詩漢文で使われる言葉がある。「友が集う」という
意味である。ふわふわと漂いながら、知らず知らずのうちに
引き寄せ合う雲のイメージが作品全体から漂うと楽しかろう。
また、中国古典では、雲は洞窟から沸き立つとも考えらている。
大地の奥底から天に向かって沸々と湧きおこってくる生命力。
その力としての「雲」というとらえ方での展開も考えうるだろう。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
カタチを留めることのない空に浮かぶ雲。
ふわふわしたあの雲に触れてみたい、と遠い昔から何度思ったことかを
思い出します。
記憶に重なる香合。
この香合を制作された明田さんは、お茶を習っておられます。
緊張感のある空間に自然を感じられるものがあれば、と仰っていました。
文・撮影= Izumi TK
* – – – * – – – * – – – * – – – * – – – * – – – *
第1回ティー・エレメント公募展 開催
12月23日(月) まで
営業時間 10:00-17:00 火・水曜日定休
* – – – * – – – * – – – * – – – * – – – * – – – *