【特別賞】
中埜 暢人 氏 / 中埜 朗子 氏(京都府・轆轤/截金作家)
「截金茶入」
―制作にあたって―
お茶道具によく用いられる桑の木で木地を作り、截金技法により加飾。
竹刀で切った細い金線で表せれる文様は、桑の色目と相まって品格を
備え持つ。
宗教芸術に特有の発展をとげた截金技法を実用的に使うことによって
技法を知って楽しんで頂きたい。
截金:仏教とともに大陸より日本に伝来し、主に宗教芸術
(仏像・仏画)に用いられた技法。数枚合わせた金箔を鹿皮の台の
上にのせ、竹を削り作った竹刀で細い線を切る。これを2本の筆で
膠・フノリの混合液をノリとして文様を描きながら張っていく。
<前崎信也氏(美術史研究家・京都女子大学准教授)>
作られているものは面白いのですが、説明がもう少しあれば良かったです。
なぜこれがこの形をして、このように装飾されているのかを、観賞する人が
納得するような文章の説明があれば、より良い賞を受賞していた可能性が
高いです。
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木の形を大切にした截金で、震災があった時に”絆”という言葉をよく思って
いたのでそれを截金で表しました、とプレ展示会の時に中埜さんは
仰っていました。
言葉を添えることで、作品の深い意味合いを知ることができます。
それはモノを通して人と人の心が結ばれることでもあり、
とても素敵なことであると思います。
<文・撮影= Izumi TK>
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第1回ティー・エレメント公募展 開催
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